スパニッシュ・オンラインの大塚です。
スペイン語検定試験DELEの結果が公開されると、生徒様から続々と合格の知らせが届き、そのたびに講師たちといっしょに喜んでおります。(^^)
さて、数年前から計画されていた新しい世界共通のスペイン語試験SIELEがついに姿を現しました。
SIELEはServicio Internacional de Evaluación de la Lengua Española(スペイン語能力評価の国際サービス)の略。
ちなみにこれまで唯一、世界共通のスペイン語試験であったDELEはDiplomas de Español como Lengua Extranjera(外国語としてのスペイン語能力の証明書)の略です。
Instituto Cervantesによると、SIELEの特徴は、
1.結果は点数によって表示され、各点数レンジごとにA1/A2/B1/B2/C1のどのレベルに対応するかもわかる(→どのNivelを受験するか悩まなくてよい。が、C2判定はなし)
2.申し込み、試験の実施、証明書発行がすべてシステム処理され、最大でも3週間で結果がわかる
3.読む、聴く、書く、話すの4技能のうち、必要な科目のみを受験することも可能
4.Instituto CervantesとUNAM(Universidad Nacional Autónoma de México)が共同で開発し、試験では少なくとも3地域のスペイン語が出題されるため、国際的である
とのこと。
ちなみに、DELEは
1.レベル別に受験し、合否判定(点数も表示されるが、B2合格に1点足りないだけだったからといって、ひとつ下のB1の力があると証明されるわけではない)
2.申し込みは郵送、試験は手書き、結果がわかるまで最短で2ヶ月(印刷された証明書が届くのは半年後くらい)
3.4技能すべてを一括受験しなければならない
4.全体として、スペインのスペイン語が重視される(特にA1とA2)
ですね。
SIELE、なんだかとっても良さそう!!
ですが。。
残念ながら、SIELEは今のところ、日本では実施される予定が発表されていません。。
この記事を執筆している時点で受験可能な国は、欧州、北南米の18カ国のみです。
なお、受験料は大変にお高く、145〜165€(国によって異なる)。
日本での2016年度DELE受験料は最安のA1で8,800円、最高のC2でも18,500円です。
DELEのほうが安いですね。
いずれにせよ、SIELEが日本で展開されるまでは、日本にいながらにして読む・聴く・書く・話すの4技能を評価できる試験はこれまでどおり、DELEしかないようです。
※スペイン語検定(西検)は3級以上は4技能すべてが試されます。4〜6級は口頭試験がありません。
DELEの作文・口頭試験対策はスパニッシュ・オンラインでどうぞ。