ネイティブの話すスペイン語のスピードに慣れるためのコンテンツや、スペイン語学習に役立つ情報を随時アップしていきます。
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スパニッシュ・オンラインの大塚です。
突然始まりました連載企画、「エル・カミーノを歩こう!」。
El CaminoはNHKのテレビ・スペイン語会話で取り上げられたこともあり、日本でも知名度があがってきています。
そこで私が実際に歩き、旅のノウハウを含めてご紹介することにしました。(10月4日にスタートしました)
El Caminoはいくつかルートがありますが、最もメジャーなものが、フランスのSaint Jean Pied de Portをスタートし、スペインのNavarra州、La Rioja州、Castilla y León州、そしてGalicia州を通ってSantiago de Compostelaを目指す総距離約800kmの道(通称El Camino Francés、フランス人の道)です。
今回、私が選んだのもこの道です。
Saint Jean Pied de Portからリオハ州Logroñoまでは計162.4kmで、この区間を7日程度で歩く人が多いようです。(このパートの大半がスペインのナバラ州に位置します)
Saint Jean Pied de Port(フランス) → Roncesvalles(ナバラ州) → Zubiri → Pamplona → Puente La Reina → Estella → Los Arcos → Logroño(ラ・リオハ州)
と辿るのが一般的です。
ナバラ州といっても実に多様で、Pamplonaあたりまではバスク文化(家屋、独特のフォント、バスク語)が色濃く残りますが、その先はだんだん薄まっていくようです。
Roncesvallesのすぐ先の村、Burgueteの町並み。バスクカラーの家、看板のフォント。
Saint Jean Pied de Portをまだ薄暗い朝8時に出発。(10月4日)
上り坂途中で振り返ると、朝焼けと靄。
ピレネーの登りは左右に広がる牧草地を眺めながら。
2日目以降も、いくつもの丘を越えて山道を歩いていきます。
丘を登り切ったところではこのような絶景をみてひといきつくことができます。
ナバラ州は日本では「パンプローナのサン・フェルミン祭(通称:牛追い祭り)」くらいしか知られていませんが、実はワインの名産地です。一日歩いたあとは地元のワインで疲れを癒やします。
一緒に歩いた人とバルで出会えば無事の到着を祝って乾杯!
Estellaのすぐ先には、蛇口からワインが出てくるFuente del Vino(スペイン語で「ワインの泉」の意味)があり、巡礼者のために無料でワインが提供されています。(もちろん、飲み過ぎるとその先20kmほどの行程が辛くなりますのでほどほどに。。)
追い越し、追い越されるたびに”Hola!” 、“Buen Camino””と声を掛け合いますし、宿泊所(Albergue)でも顔をあわせますので、日に日に世界中の旅行者と仲良くなっていくのもこの旅の魅力です。
この7区間、いずれも素晴らしいのですが、ベストはやはりSaint Jean Pied de PortからRoncesvallesでしょうか。
初日にいきなりピレネーを超える高低差の激しい26.4kmで体力を消耗させられますが、道中の絶景は言葉に尽くせません。
ナバラ州。
またひとつ、再訪したい土地が増えてしまいました。
ぜひみなさんもいつか体験してみてくださいね。
【目次】サンティアゴ巡礼路を歩こう!
牧草地とワインのナバラ編
ワインとピンチョスのラ・リオハ編
モルシージャと風の大地のブルゴス編
美しい並木のパレンシア編
草原と、ステンドグラスの大聖堂のレオン編
コラム 巡礼の宿
コラム エル・カミーノの観音様
コラム 泊まったアルベルゲの評価