ネイティブの話すスペイン語のスピードに慣れるためのコンテンツや、スペイン語学習に役立つ情報を随時アップしていきます。
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◎目次
1. 日本人の8割が知らない大国「コロンビア」2. コロンビア人は、日本人と同じくらいお米を食べる
¡Hola, todos! こんにちは、のぶしーと(@Nobu_Spanish)です。今回もスパニッシュ・オンラインの一生徒として、記事をお届けします。
今回のテーマは、日本人の8割がまだ知らない「コロンビア」の米文化についてです。
◎この記事はこんな方におすすめです。
私がメキシコに住んでいた頃、こんな質問をしばしば受けました。
「君は東京出身なんだね。ちなみに、東京の人口ってどれくらいなの?」
恥ずかしながら、初めて聞かれた時はすぐに答えられず、Wikipediaで人口を調べました。実はメキシコ人だけでなく、ラテンアメリカ出身の方々からもこういった質問を受けたことがあります。
日本では都市や国の人口を日常会話で話題にすることはほとんどありませんが、スペイン語圏の会話では意外とよく尋ねられます。
おそらく、ラテンアメリカでは人口が都市や国の規模を推測するための重要な指標として考えられているのでしょう。
スペイン語を学んでいる皆さんなら、スペイン語圏で最も人口が多い国がメキシコであることはご存知でしょう。
しかし、2番目に多い国はどこかご存知でしょうか?
それはコロンビアです。
コロンビア国家統計行政庁 (Departamento Administrativo Nacional de Estadística) の2023年のデータによると、コロンビアの人口は約5,200万人で、スペインの約4,800万人を約400万人上回っています。
だからといって、「コロンビアがスペインより重要だ」と言いたいわけではありませんが、スペインに向けられる関心と同じくらいの関心をコロンビアにも向けても良さそうです。
しかし実際のところ、スペイン語学習者の約8割はコロンビアについてほとんど何も知らないのではないでしょうか。
皆さんは、スペインが広い土地を持ち、オリーブやワインの栽培が盛んであることをご存知かと思います。
また、スペインを訪れたことがある方なら、バルセロナとマドリードがどれほど離れているかなど、実体験を通じてスペインの広さを感じているかもしれません。
そのスペインの約2.25倍の国土を、実はコロンビアは持っているのです。
コロンビアの国土面積は約113.9万平方キロメートルで、日本の3倍以上にあたります。
皆さんは「大コロンビア(Gran Colombia)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、1819年にシモン・ボリバルの構想のもとで誕生した共和国を指し、現在のコロンビア、エクアドル、ベネズエラ、そしてパナマの領域も含む広大な国土を持っていました。
しかし、この「大コロンビア」は短命に終わります。
国内では地方分権を求める派と中央集権を望む派との対立が激しくなり、1830年にボリバルが辞任すると同時に、大コロンビアは分裂。
結果として、コロンビア、ベネズエラ、エクアドルの3つの独立国家が誕生しました。
尚、この時点でパナマはまだコロンビアの一部であり続け、独立を果たすのは1903年になってからです。
パナマの独立には、当時のコロンビア領であったパナマ地峡での運河建設にアメリカが関わろうとしたことが背景にあります。
今回はコロンビアの歴史が主題ですが、もしご興味があれば、今後パナマの歴史についてもお話しできればと思います。
前置きが長くなりましたが、本題に移りましょう。
皆さんは、コロンビアの主食が「お米」だということをご存じでしたか?
広大な土地を持ち、太平洋と大西洋の両方に面しているコロンビアでは、国内で多様な作物が生産されています。
その中で、あえて「主食は何か?」と問われれば、答えは「お米」です。
「とはいえ、日本人ほどはお米を食べていないのでは?」と思った方もいるかもしれませんね。
実際のデータを見てみましょう。
まずは日本から見てみましょう。
食文化の多様化により、1人当たりのお米の消費量は減少傾向にありますが、それでも日本の主食といえばやはり「お米」です。
農林水産省の2022年度のデータによると、1人当たりのお米の年間消費量は50.9kgとなっています。
一方で、コロンビアはどうでしょうか。
コロンビア国内の全国米生産者連盟(Federación Nacional de Arroceros) による2024年の最新データによれば、コロンビアのお米の消費量は上昇傾向にあります。
国全体で1人当たり年間46kgのお米を消費していますが、地域別に見ると、地方では1人当たり51kgを消費しており、日本よりもわずかに多い量です。
実際にデータを調べてみて、私自身も少なからず驚きました。
というのも、コロンビアでお米が食べられていることは知っていたものの、日本とほぼ同じくらい消費されているとは予想していなかったからです。
そこで、スパニッシュ・オンラインに在籍するコロンビア人講師2名に、お米を使ったコロンビア料理について尋ねてみました。
すると、さまざまな料理があることが分かりました。
お米をメインにした料理もあれば、日本と同様におかずと一緒に主食としてお米を食べるケースも一般的だそうです。
もちろん、日本とコロンビアで食べられているお米の種類は異なります。しかし、地球のほぼ反対側に位置し、一見日本とは関わりが少ないように思えるコロンビアと「お米」という共通点があるのは、なんとも興味深いと思いませんか?
続いて、同じくコロンビア出身で日本在住のジェシカ・プリエト先生にもインタビューを行いました。その内容を以下の通り、箇条書きでまとめます。
今回の記事は以上となります。ぜひ、この記事の内容をコロンビア出身のご友人や知人と話してみてください。
また、今回登場した2人のコロンビア人講師のレッスンを予約し、さらにコロンビア料理について知識を深めてみてはいかがでしょうか。
ではでは、¡Hasta pronto!
以上
◎参考資料
YouTubeチャンネル「BBCNewsMundo」:Cómo fue la Gran Colombia,la ambiciosa república que dio lugar a 4 países de América Latina
YouTubeチャンネル「MemoriasdePez」:La historia de COLOMBIA en 15 minutos|Resumen Rápido y Fácil