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書籍紹介『通訳ガイドと行く 日本世界遺産と歴史の旅』

教材・書籍 | 2023-03-22

スパニッシュ・オンラインの生徒さんで、プロのツアーガイドとして活躍されている武村陽子さんが、著書『通訳ガイドと行く 日本世界遺産と歴史の旅』を出版されましたのでご紹介します。



武村さんは、日本人観光客をヨーロッパ各地に案内するだけでなく、スペインを含む欧州からの観光客を日本全国に案内する経験豊富なガイドです。
本書では、日本全国70カ所以上の観光名所が、まるで武村さんのツアーに参加しているかのような臨場感で紹介されています。

通訳案内士を目指す方はもちろん、外国人を案内するボランティア活動に興味がある方にも大変参考になる具体例が盛りだくさんの一冊です。

例えば、武村さんは、大阪城が建設された時期について「大阪城は16世紀後半に建築されました」に続いて、「スペインではフェリペ2世の時代です」と付け加えて説明されるそうです。これでスペイン語圏の人々にもその時代感がリアルに伝わりますね。
さらに豊臣秀吉の死亡年についても「フェリペ2世と同じく1598年に亡くなりました」と伝えるそうです。

また、日光での説明では「"日光を見ずして結構というなかれ"ということわざがあります。」と紹介したうえで、「スペインにも似たようなことわざがありますね。"Quien no ha visto Seilla, no ha visto maravilla."(セビージャを見たことのないものは驚嘆すべきものを見たことがない)や、"Quien no ha visto Granada, no ha visto nada."(グラナダを見たことのないものは、何も見なかったことになる)。」と付け加えるそうです。
たしかに、こう説明することで日光の観光的な位置づけがスペイン人観光客にとって印象づけられるでしょう。

全215ページ。
全体の7割程度が西日本(京都・奈良・大阪・姫路・広島)、3割が東日本(金沢・白川郷・高山・箱根・東京・鎌倉・日光)に関する内容です。

ご興味ある方はぜひご一読ください。

本書の購入はこちらからどうぞ:『通訳ガイドと行く 日本世界遺産と歴史の旅』