スペイン語力アップ!ブログ

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DELE(スペイン語試験)体験レポート。対策も。

DELE | 2012-06-03

DELEのB2を試しに受験してみましたのでご参考までにシェアします。

B2は筆記試験は5月26日(土)、口頭試験は6月3日(日)に行われました。

 

DELEとは

DELEはDiploma de Español como Lengua Extranjeraの略で、「外国語としてのスペイン語認定証」といった意味です。

スペイン語の普及を目的としたスペイン文部省傘下の組織"Insutituto Cervantes"が主催し、世界100カ国以上で実施されている試験なので、グローバルにスペイン語のレベル証明として通用するらしいです(←本当かどうかは未確認)。

 

さて、DELEはスペイン語の「読む・書く・聞く・話す」すべての能力が問われる試験で、かつ各セクションごとにカットラインが設定されているため、バランスよくスペイン語の能力を高めないと合格できないという、なかなかよくできたプログラムだと思います。

書く・話すがあるぶん、受験料もお高めです。。

詳細はこちらをどうぞ

ちなみに日本では1973年からスペイン語技能検定(通称、西検)が日本スペイン協会によって実施されてきましたが、昨今ではDELEのほうが人気がある?ようです。(両者ともに受験者数を公表していないので、私の感覚です)

DELEを受ける意味

さて、特にスペイン語圏での就職や、大学・大学院への留学を希望しているわけでない人にとって、DELEを受験する意義は何でしょうか。

就職に有利?

う~ん。。日本国内で最も多くのスペイン語力を必要とする求人情報が集まっていそうなセルバンテス文化センター東京(以下、「セルバンテス」)の求人ページですら、DELEを条件とした求人は実はさほど多くありません。。

なので、具体的に「あの会社に勤めたいのだが、それにはDELEの◯◯レベルが必要」、「あの仕事をするうえでDELEの◯◯レベルが必須」というのでなければ、あまり「就職でも有利」などと期待しないほうがよさそうです。

このあたりは英語とは大きく異なるところですね。

ではDELE受験にどういう意味があるのかというと、

 ①自分のスペイン語力を客観的に把握する

 ②(DELEに合格するという目標を持つことで)学習計画を立て、またモチベーションを高める

といったところでしょう。

地味ですが、いずれも語学力を向上させるうえで非常に有効です。

なお、当然のことですが、就職に有利とはいえないからスペイン語は役に立たない、という話ではまったくありません。

スペイン語ができることで、スペインやラテンアメリカ各国のバラエティ豊かな文化に触れ、もっと楽しみ、旅行先はもちろん、日本国内でもスペイン語圏の人々と交流することができます。

これこそスペイン語の醍醐味だと私は考えています。(などと私が偉そうに言わなくても、スペイン語学習者のみなさんはスペイン・中南米の人や文化に魅力を感じて学んでいらっしゃると思いますが)

 

B2

さて、今回私が受験したのはB2。A1~C2まで6段階あるうちの上から3番目で、いわば「中の上」くらいのレベルです。

なぜB2にしたかというと実は大して根拠なく(笑)、まぁB2くらいに受かっておけば、人に「スペイン語中級です」と胸はって言えるからいいかな、くらいの極めて適当なものです。

あとで後悔しましたが。

 

対策用テキスト

DELE対策問題集がいくつか出版されていて、2大メジャーブランドはedelsaとEl Cronómetroです。

     

残念ながら二つとも日本ではかなりマイナーな洋書であり、高価なうえに、レベルによってはセルバンテス内の書店amazonでも在庫切れだったりします。

価格は買うお店や版によって大きく異なりますのでご注意ください。

受験対策で必要な方は別売りの解答集(Clave)とセットで、早めに入手されることをおすすめします。

A1およびA2に関しては、日本で出版されたものもあるようです。>>こちら

私は手にとって見ていませんが、「実際にDELE試験員をしている教員が徹底的に分析・解説した、日本語解説付き」だそうですので、ご興味ある方はどうぞ。(著者がセルバンテス書店の社長さんだからか、今のところamazonには置いていないようです)

ちなみにDELEは初級のA1レベルでも、試験の注意事項や問題そのものはすべてスペイン語で記述されており、日本語訳はありません。最低でも事前に注意事項や問題文を一度は読んでおくべきでしょう。

なお、セルバンテス含め、いくつかのメジャーなスペイン語学校ではグループレッスンのひとつとして「DELE対策コース」を設けていますが、いろんな方に聞いてみたところでは、どうも(教室で、または宿題として)練習問題を解いて、答え合わせ&解説というスタイルが多い模様。

それだと少なくとも読解、文法に関しては問題集を自分でやってもいいよねぇ。。という気がしないでもありません。

 

DELE(B2)を実際に受験してみて分かったこと

 ■読解

edelsaを見て事前に分かっていたことですが、知らない単語だらけで、今の私には非常に難しかったです。

私は普段はニュース記事などを辞書を引きながら読んでいるのですが、試験対策としては、辞書を引かずに大意をつかむ練習が必要です。

※その前に私の場合はベースとなるボキャブラリをしっかり増やしておかないとダメですが。

■リスニング
スペイン、メキシコ、キューバ、ベネズエラのニュースやインタビューが素材として使われていました。

私は普段だとrtveなどでスペイン語ニュースを映像と一緒に見ているのでなんとなく分かった気になっていますが、映像を遮断して音声だけにされると途端に難易度が跳ね上がります。

B2のリスニング対策としては、テレビではなく、ラジオのニュースなどを聴きこむ必要があるでしょう。

まぁ、これもedelsaで事前に分かっていたことですが(笑)。

※ご参考 RNE(Radio Nacional de España) http://www.rtve.es/radio/

■作文

2つのテーマについて作文が要求されます。

これは普段、まったくやらないので、時間が足りませんでした。

また、時間があったとしても2つ目のお題(「危機は変化のチャンスとなりうるか」について意見を述べる)はボキャブラリ、文章作成能力の点で難しかったはず。

対策としては、

 ・エッセイを書いて、先生に添削してもらう

 ・エッセイを書いて、Lang-8のようなサイトでネイティブ(と思われる人)に添削してもらう

あたりが有効だと思います。

それともうひとつ大事なこと。

私は普段、日本語だろうがスペイン語だろうが、手書きではまったく文章を作らないため、決められた枠に決められた長さの文章を手で書く能力自体がかなり弱っています。

DELEは当然、手書きですので、私同様、PCやスマートフォンに頼った生活をしている人は、十分に手書きで訓練を行ない、失った能力を取り戻しておく必要があるでしょう。(この点についてだけはこの試験のあり方に疑問を感じていますが)

■口頭試験

私としては4つのなかで最も対応しやすかったです。

おそらく普段から当社のサービス(スパニッシュ・オンライン)でレッスンを受けたり、レッスン内容に関して講師たちと議論することで、ネイティブと「話す」ことには慣れているからだと思います。(試験開始前は非常に緊張しましたが)

独学で学習されている方は、よいネイティブの先生を見つけ、マンツーマンレッスンで練習しておくとよいでしょう。

当社の生徒様でもDELEを受ける方が何名か、集中的にオンラインのレッスンを受講して準備をされていました。

■おまけ

最近、携帯を時計がわりにしている人が多いと思います。

私ももう何年も腕時計をつけていません。

が。。

当然のことながら、筆記試験会場では携帯電話はスイッチを切り、カバンの中に入れることが求められます。

会場には時計がない場合もあります(私が受験した上智大学の教室にはありませんでした)。

試験官が「あと30分」「あと5分」などと何回かスペイン語で伝えてくれますが、やはり正確な残り時間がわからないのは不安なもの。

必ず自分の時計を持って行きましょう。

 

ということで、今回は無謀なレベルにチャレンジしてあえなく敗退してしまいましたが、12月のB2合格に向けてコツコツ勉強しようと思います。(実は8月もあるのですが、ちょっと間に合いそうにないです)